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赤城は登山というより逍遥という言葉のあたる、大きなプレイグランドであって、その中心は、山上の火口湖の大沼である。それをめぐって、黒檜山、地蔵
岳、鈴ヶ岳の三つが、鼎の形に立っている。黒檜山が最高と言っても、湖畔から三時間とかからずその頂上に立つことができる。頂は草山で眺望はすばら
しい。
深田久弥 『日本百名山』 より抜粋
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ISO9001の5ヶ月にわたる仕事がようやく終わり、すっきりと山に出かける。
冬型の気圧配置で、平地は快晴。
しかし赤城山はしっかりと雪雲に覆われていた。
鍋割山の登山口、箕輪駐車場から上は季節外れの雪になっていた。
赤城大沼の温度表示板はマイナス8℃。
雪煙舞う湖畔道路を走り、登山口に着いたのは10時です。
駒ヶ岳経由の周回コースは諦め、山頂ピストンとする。
先客の茨城の夫婦が腹ごしらえ中で、ほぼ一緒に登り始める。
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| ▲ 樹林の中でも吹かれる |
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| ▲ 気合を入れて登ります ▲ 崖っぷちの夏道には雪庇 ▲ ありゃりゃ雪だよ |
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雪はいい具合にクラストしていて登りやすく、ワカンは不要だった。
樹間を抜ける風に煽られて、顔面がしばれる。
夏道は尾根の南端ガレ沿いを登るようになっているが、そこには小さい雪庇ができている。
こんな天気でもカップルや単独がチラホラ登って来るのだった。
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| ▲ 雪の華をくぐりぬけて |
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ルートをはずさないように慎重に高度を稼ぐうちにシャリバテになる。
雪斜面の陰でエネルギーを補給していると、10人くらいの団体が降りて来た。
何故かみんな空身だった。
枝に張り付いた細かい雪がきれいだ。
まるで動物のように雪の林の中をくねくねと登るのは気持ちがいい。
霧氷の世界です。
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| ▲ そろそろ着くんじゃない? |
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北側に雪の壁ができているので、山頂は無風地帯です。
広い山頂を2ペアで独占。
別のカップルは寒いせいか仲がいいせいかピッタリ寄り添っているのが微笑ましい。
まさしく二人の世界。
女性が甲斐甲斐しく食事の支度をしている。
こちらのカップルは亭主が昼飯の準備をしている。
いいさいいさ。
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| ▲ 山頂で憩う別カップルはお揃のピッケル |
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山頂からの展望もなく、時々雪雲が切れて青空が覗き薄日が差すものの、あっという間にかき消される。
駒ヶ岳の稜線がうっすらと望める程度で ・・・
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| ▲ 山頂です |
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駒ヶ岳方面にはトレースがない、と言うことは誰も入っていないのだ。
新雪にトレースを刻んで、黒檜大神まで行ってみる。
埋もれた鳥居の前で記念撮影。
積雪は2b。
容赦のない強風に乗って雪塊が飛び、雪煙が上がる。
上空に碧空が覗いていたので、徐々に良くなる筈だったが、晴れるまで待つ訳にもいかない ・・・ 下山開始となる。
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| ▲ 山頂から駒ヶ岳方面 |
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風は相変わらず吹きつけてくる。
程よい斜面で尻セードにはしゃぎまくるが、思うようにはいかなかった。
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| ▲ うわっ |
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ガスっていた大沼や地蔵岳が眼下に広がり、ワカサギ釣りのテントもいくつか見えた。
赤城道路から振り返れば黒檜山は晴れています。
何というタイミングの悪さ、残念。
滝沢温泉の貸しきり露天風呂で冷え切った身体を温める。
大雨のように響く沢音、山上のガスのように気ままな湯気にうとうとする。
通いなれた赤城山で、久しぶりの山登りも春の雪とともに終わる。
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| ▲ 黒檜下山路から駒ヶ岳 |
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黒檜山の場所
この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図を使用したものである |
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