2000.07.23〜24   K2Couple No.0025

火打山
ひうちやま (新潟県)
2,462m
ゆるやかな火打山と湿原に咲く花

 ■3:20 = 藤岡IC = 5:10妙高IC = 5:45笹ヶ峰牧場p6:00 - 6:10登山口 - 7:00
 黒沢出合7:15 - 8:00十二曲 - 9:15(L1)9:30 - 9:40富士見平分岐 - 10:35
 高谷池(L2)11:15 - 12:10黒沢池ヒュッテ

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 黒沢池ヒュッテ5:00 - 5:55高谷池分岐 - 6:20天狗の庭6:40 - 7:25雷鳥平 -
 8:00
火打山8:50 - 9:20雷鳥平 - 9:50(L1)10:10 - 10:40高谷池ヒュッテ
 10:50 - 11:25富士見平分岐 - 12:30黒沢出合(L2)12:55 - 13:25登山口 -
 13:45笹ヶ峰牧場p
13:50 = 14:15変なおじさん邸16:00 = 16:25苗名の湯16:55
 = 妙高IC = 藤岡IC = 19:00■
黒沢池ヒュッテ (¥7,300) 杉の沢温泉 苗名の湯 (¥450)   ▲ 黒沢岳撒道より火打山と焼山


  北に当たって三つ並んだ山が見えた。頚城三山と呼ばれるもので、まん中が火打山、右が妙高山、左が焼山である。妙高と焼はまとまった形をしているの
  に、間の火打は長い稜線を引いた不整三角形である。人はとかく整った形には注目するが、そうでないものには迂闊である。妙高や焼は人目を引き易いの
  に、火打は案外見逃されている。しかしよく見ると火打は立派な山である。その悠揚とした姿にすっかり惚れてしまった眼を隣へ移すと、妙高や焼のキチン
  とした纏まりが却って見劣りする。三つの中では火打が最も高い。のみならず、緯度的に見て、火打より北に火打より高い山はない。標高二四六二米。
  これは白馬以北の小蓮華山、鉢ヶ岳、雪倉岳等、北アルプス稜線上の山を除けば越後では最高である。三月下旬ではまだすべての山が雪を置いていた
  が、とりわけ火打が白かった。どんなに雪が降り積もっても山のすべてを覆うわけにはいかない。どこかに雪をつけない崖や岩壁がある。ところが火打だけ
  は完璧に白かった。こんなに一点の黒もなく真白になる山は、私の知る限り加賀の白山と火打以外にはない。
                                                                                                深田久弥 『日本百名山』 より抜粋

妙高、火打、焼山から雨飾山までを総称して、頚城山塊と呼ぶ。
豊富な残雪が湿原を造り、お花畑を育み、山上の楽園が出現する。

待望の頚城アルプスに胸ときめかせ3時起き、6時前には笹ヶ峰ロッジの広い駐車場に入った。

黒沢出合で一息入れ、十二曲の急登に喘ぎます。
三田原山が見えるようになれば、登りも一段落、富士見平に着く。
ここで黒沢池への道を分けて、高谷池に向かった。

 高谷池テン場 

黒沢岳の捲道では火打、焼山が樹間に美しい姿を現し、感激しきり。
サンカヨウとキヌガサソウの白い無垢な花が、疲れを癒してくれます。
とにかく暑い一日が始まった。 

高谷池一帯の景色は一級品だ。
湿原の南東隅に、三角屋根の高谷池ヒュッテが建っている。
落ち着いた雰囲気の小屋で、別棟に自炊場があった。

マミさんの体調が悪そうなので、のんびり山行に速攻切替。
火打山は明日にまわし、黒沢池に直行した。
睡眠不足かな。

 天狗の庭にてハクサンコザクラの群落 

正午に黒沢池ヒュッテ着。
2時の受付まで、年令アンバランスな夫婦と木陰で山談義して過ごす。
その後は、小屋でちょい寝や散策したりして時間を潰します。
いつものだらけ癖がでた。

夕方まで続々と登山者が到着し、混雑の中で夜を迎えた。
みんな山登りにはまっている人ばかりで、感心を通り越して呆れるほどだ。

夕食では隣に座った親父が、いきなりマミさんのソーセージを横取りした。
無意識なのか故意なのか定かではないが、悪びれもせず平然としているので、世の中がいやになりますよ。

 八角形のユニークな黒沢ヒュッテ 

  4枚の布団に6人寝かされるいやらしさ。
  昨夜は、1枚に3人だったと聞かされて、妙に納得してしまう単純なおいちゃんだった。
  寝苦しいので二人で外に出て星空を仰ぎ、しばし感傷に耽る。
  流れ星ふたつ、人工衛星ひとつ 発見。 .:*:・〜゜:


       モミジカラマツ           キヌガサソウ            シャクナゲ          ミヤマキンバイ  


翌朝は5時に、ガスをついて出発した。
高谷池まで昨日の逆コースだが、今日は何故か近く感じる。

昨日は奇麗に見えたのに、高谷池に着いてもガスで山は殆んど見えません。
しかし、高谷池から天狗の庭まで高山植物が競うように咲いているので、なかなか先に進む気がない。

イワイチョウ、ワタスゲ、コバイケイソウそしてハクサンコザクラの群落が一面に広がり、山上の楽園に踏み込んだ嬉しさ。
群落を形成する花が多い。

花と池塘と雪渓と、そして山が見えれば申し分なかった。

 天狗の庭、コバイケイソウの中で 

 ハクサンコザクラ                 こんな感じで咲いていた (^^; 

     ウサギギク       イワイチョウ     ミヤマキンポウゲ    ハクサンチドリ    ミヤマアキノキリンソウ   クルマユリ

天狗の庭で花に囲まれ、まだ雪解けきらぬ池塘を縫って木道を行く。
小さな岩場、木道、雪上、ダケカンバの小路が楽しい。

早朝のせいか、火打山の登りは人影もなく、気持ちがいい。
緩やかな登りを行くと、鬼ガ城の赤茶けた岩壁が荒々しく見える。

雪田をいくつか越えて、最後の登りは花が乱れ咲く砂礫道を行きます。
雷鳥平の手前の雪田では、夏服に衣替えした雷鳥を見つけたが、嫌われる。

 高谷池と天狗の庭の間で 

火打山頂からは、頚城の山はもちろんのこと、北アルプスや上信越の山、北信の山そして佐渡島までの大展望の酔いまくり大会のはずだったが、果たせず。

ガスの切れ間に、焼山や高谷池そして糸魚川の町がチラ見える。
本格的な展望を期待して、小一時間山頂で粘ったが諦めます。
普段の心がけが悪いせいかも。
チョッピリ残念。

 清々しい朝、最後の登り 

 焼山方面                 広い火打山頂上 

山頂には火打山の看板がいくつも置いてあった。
私の誕生日に板を持ってきた人もいる ・・・ 誰だ〜。

焼山は火山活動中、噴気音が聞こえる。
焼山に続く縦走路は閉鎖され、荒れている。
少し入ってみたら、無残にもキジ打ち場になっていた。
こわ〜。

山頂で記念撮影し、後ろ髪を引かれる思いで下山を開始します。

 置き土産 


 諦めて下ります            後ろ髪ひく火打山 

下山途中で高谷池、妙高山をおかずに価値あるランチタイム。
気高き妙高は、完全な姿を見せることはなかった。
本当は、今頃妙高山に登っていたかもしれない。
本当はって、どう言うこと?

きっとそのうち、妙高に来るだろうねと話した。
そう思えばこそ、かすかにしか見えない妙高であったが、なお更にその存在感を心に刻むひと時だった。

 雷鳥平の雪田 

 ミヤマキンポウゲ越しの妙高山             心洗われる高谷池に戻る(三角屋根のヒュッテ) 

                         天狗の庭にて、コバイケイソウの群落 

高谷池まで呑気に山と花を楽しむ。
上から見下ろす天狗の庭や高谷池は、絵に描いたような清々しさだった。
こんなところで余生を送れたらいいのにな ・・・ でも寂しいだろな。
やっぱ、やめとこ。

そこから先は、超特急ぶっ飛ばして下山した。
登る時には、道端の花や景色が眼に入るが、下りは道しか見えない。
昼前なので、登ってくる人に大勢出くわした。

 ワタスゲの群落 

黒沢出合で、水の冷たさが肌に気持ち良く沁みる。
マミさんは、水に足を漬けてキャーキャーと冷たがる。
おいおい雪解け水ですよ。

 黒沢の水は冷たかった 

登山口の店でビールとかき氷に跳びつく二人。
暑かったぜよ。

一息入れている時に変なおじさんといきなり仲良くなり、彼の家に誘われる。
そして付き合った。
変なおじさんとは、火打山の下りですれ違い、言葉を交わした仲だった。

  カキ氷でクールダウン 

  変なおじさんは、岩の湧き水をゲットそして途中の豆腐屋で日本一美味しいらしい豆腐をゲット。
  別荘造りの家に案内され、丸ごとの豆腐にお塩をかけ、梅酒の湧水割りをご馳走になります。
  興味深い話に耳を傾けつつ、かなりの論客とお見受けしました。
  おそらく偉人、でも少し変人。
  変なおじさんは、佐渡を拠点に活動する和太鼓奏者、60才らしい。

  丁重にお礼を述べて、急いで杉の沢温泉に戻り、汗を流して家路につく。
  話題に事欠かない、深く記憶に残りそうな山行だった。


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