2010.05.09                        K2Couple No.0272

妙義 金洞山
みょうぎ こんどうさん (群馬県)
1,094m
鷹戻しから表妙義の核心部を行く

コース最大標高差 : 370
コース累積標高差(+) : 630?
コース累積標高差(−) : 630?
コース距離 : 4.8 km
行動時間 : 7'35"

               * 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
               * 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 中之嶽神社pより金洞山(下山後)

  磯部温泉かんぽの宿 7:50 = 8:30中之嶽神社p
  中之嶽神社p 8:45 - 9:10第四石門9:20 - 鉄階段 - 9:50ホッキリ分岐 - 10:10ホッキリ10:20 - 10:45女坂分岐 - 11:20鷹戻し -
  12:45鷹戻しの頭(L)13:00 - 14:20
東岳 - 14:50中之岳15:05 - 15:20基部 - 15:55見晴台16:05 - 16:15中之嶽神社 - 16:20中之嶽神社p
  
中之嶽神社p16:30 = 17:10峠の湯17:50 = 松井田妙義IC = 藤岡IC = 18:30


  碓氷峠の森交流館 峠の湯 (¥500)

男二人は眠っているので、私だけ朝風呂です(何か得した気分)。

朝食はお決まりのバイキング。
いつも欲張っちゃうんですけど、案外食べれちゃうのが不思議(笑)

きのう登った白雲山を正面に眺めながら車を走らせ、展望の開けたところで何度も何度も車を停めて山に見入る。
まるでチロルのドロミテだ。(たっくん登ってるもんね)
たっくんはバリエーションルートに思いを馳せている。

 ドロミテのような金洞山岩壁らしい

きょうは中之嶽神社の駐車場をベースに登ります。
八重桜が見ごろでしたね。

石門巡りの入り口から登り始めます。
登山届け投函。

 新緑の妙義道路を歩く二人

第一、第二、第三石門と眺めて、東屋のある第四石門の広場に出ました。

 お馴染みの第四石門と大砲岩

石門の南端岩稜まで登って、日暮らしの景を見下ろす。

石門を潜って大砲岩は帰りに寄ることに。

 日暮しの景

                             ▲▲ 石庇を行く中間道

大岩壁の岩根を行き、石庇の下を歩き、鉄階段を下る。
金洞山岩壁下をへつる中間道です。

中間道をちょっと登り返せば、ホッキリ(掘切)への取り付きに着く。
石ころに無造作にホッキリ↑とあった。
ここからは、地図上で点線のルートです。

 シースルーの鉄階段で

          ホッキリの取り付き                   ホッキリヘ                 最後は土の急登

岩場混じりの急登をこなして、ホッキリをめざします。

そして、ホッキリに到着。
右は茨尾根を辿って相馬岳へ、左は鷹戻しから金洞山東岳です。
全員、ハーネスを装着。

茨尾根はアップダウンの急峻な道。
15mのクサリのトラバースは滑ったらいやなので、念のためクサリにセルフビレイをとって通過します。
これも勉強ですので ・・・

 ホッキリの分岐

         小岩峰のアップダウンが続く            15mの鎖トラバース         念のためクサリにセルフビレイして通過

「鷹戻し」の表示あり。
緑を透かして、鷹戻しの岩場が見えてきました。
ヤル気満々です。

 鷹戻しの岩峰    ▲ むしゃぶるい
 国民宿舎裏妙義への分岐         ▲ 注意看板いっぱいありました

ところが、なかなか鷹戻しに着きません。
気合を入れるのが早過ぎちゃったので、空回り気味ですよ。

女坂経由で国民宿舎裏妙義に下る道を右に分けます。
下界の景色が目に飛び込んできます。
緑の海原。

 麓の新緑

イワザクラが、張り詰めた気持ちを和ませてくれますよ。

星穴岳の二つの穴が、はっきりと見えるようになりました。
小さい穴は流星が飛び込んで出来た穴(ロマンチックな話ですね)

 星穴岳

急登を行くと、何気にそれっぽい雰囲気が出てきました。
鷹戻しの岩壁の基部です。
うわっ高〜というか、途中までしか見えない。

振り返ると相馬岳ね。
眼下の茨尾根が高度感ありありな訳で。

 急な斜面です

クサリ、梯子、クサリの掛かった50mの垂壁です。
先ずは最初のクサリに取り付く。
もちろん、トップロープで確保してもらっています。
落とさないと言う約束ですからね、たっくん。

▲ 爪先立ちは登攀の基本      これは応援団

▲ ヌンチャクを回収しながら登るはらっぱ          ラストのおいちゃんもクリアー
 次は梯子です        ▲ 鷹戻しの岩壁から浅間山うっすら            これは鷹返し
 周りにはミョウギイワザクラがいっぱい         平成13年9月群馬県の刻印

 バラ尾根を見下ろす         ▲ 梯子の間からお花をパチリ

最初の壁は割りと楽にクリアーできた。
梯子の周りにはミョウギイワザクラがいっぱい咲いています。
垂直な梯子段の間から、お花を鑑賞しながらの楽しい登り。
お花さん!こんちわ〜逢いに来たよ〜。

梯子の上は小広いテラスになっていて、一息つける。
テラスの上は、三連のクサリが付けられたリッジの登りです。
後方下は茨尾根がうねっています。

先ず斜上気味にリッジを登ると小テラスに着き、その上はホールドも多く登り易いように思われた。

 お花さん!こんちわ〜

                         外傾した岩を廻り込む








  さて、いよいよ息を呑む高度感、上部岩壁です。
  ちょっと長くて手ごわいぞ。

  ネット情報では、登りきったところのルンゼ状のト
  ラバースが嫌な感じらしい。

        ▲ ビレイヤーから見た図              ▲ はらっぱ完登

 
                ▲▲ 垂壁をクリアーしてトラバースへ                ばかっ 絶対手を放すなって書いてあるだろ

直壁はクリアー。
登りきったところに「スリップ注意 クサリから手を放すな」の注意看板。
言われなくても放しませんから、絶対。

ありゃ、おいちゃん手を放すな〜 バカアホ。

魔のトラバースの前に、セルフビレイを取ってしばし休憩。
まあまあ快適な場所ですよ、展望炸裂高度感ありありだし。
鷹戻しと言えども、休むところはありますね。
ビレイをとって立ったままですけど(^^;

 ちょっと休憩崖っぷち

鷹戻しをクリアーして、ちょっと上が鷹戻しの頭の辺り。
きょうは平日なので誰にも会わないと思いましたが、単独♂が追い越していきました。
彼はザイルも持たず、足早に通り過ぎて行きました。(すげっ)

ちょっと狭いけど、ここでお昼にしよ。
東岳と星穴岳をおかずに、至福のランチタイムです。
不用意に動くなよ。
は〜い。

 鷹戻しの頭

岩稜のアップダウンののち、次の難所鷹戻しの下りが待っていました

さすがに下りは迫力満点です。
ここはロアーダウンで、安全第一をモットーに下りましょう。

 下が見えない鷹戻しの下り出し

ルンゼ状トップから少し下った所にクサリが垂れているいやらしい場所の筈でしたが、その上に新しいクサリが設置してありました。

上段のクサリ直下はほぼ垂直で出だしがいやらしい。
中間に広いテラスがあり、下段のクサリは高度感こそ少ないものの、ややかぶった感じの岩場だった。

難しい25mの降下はザイルでシュ〜。

 ロープを信頼するはらっぱ
 
                          ▲ しっかりクサリを掴んでるおいちゃん

振り返ってみれば、相当やばいとこを下っていたみたいですね。
後続のpartyが下っているのが見える。

ぎゃ〜こわすぎる〜。

 懸垂のたっくん
 
      ▲ 鷹戻しの下り(直下から)          鷹戻しの下り(少し離れて)          鷹戻しの下り(東岳から) いずれも ○は登山者

      下界の景色、金鶏山と桜の里               東岳に向かう途中で                ミョウギイワザクラさん 

難所を過ぎても、気の抜けない登山道が続く。

クサリ場は全神経を集中させるからあまり心配はないが、こういう平凡な道が案外怖いのかもしれない。
つまづいて横に振れれば、タダではすまない稜線歩き。


妙義山には危険がいっぱい潜んでいる(どこの山でもそうだけど)。
遭難者数か死亡事故数かは知らないけど、あの魔の山谷川岳を上回る件数と聞く。
集中集中。

 両側が切れ落ちている痩せた道

ところが、ここでコースミスした
ここまで全くミスなく順調に来たのに、分岐を見落としたみたい。
魔が差した。

稜線上のコブにしては下り過ぎると気付く。
地図を確認したら、エスケープルートに入っています。
苦労して下りたクサリ場を登り返す羽目に(^^;
早く気がついて良かったね。

面白い岩場だったので、いいトレーニングになったしさ。
負け惜しみですけど(^^;

 第四石門に下るエスケープルートで遊ぶ
 
                        予期せぬトレーニングになりましたよ

東岳に着きました。
後続のはずのparty(♀3)が休憩しています。
普通の登山靴ですが、ザイルとATC(下降器)を装備している。

私たちがルートミスして遊んでいる間に、彼らは先行partyになってた
山岳会で岩の訓練を受けているらしい。
言葉数は少ないが、何気に楽しそうな人たちです。

 金洞山の最高峰、東岳です

東岳周辺から中之岳までは、最高にいやらしいヤセ岩稜線です。
クサリはなく、転落死亡事故の多いとこらしい

高度感たっぷりのゴツゴツした切れ落ちた岩峰が、行く先に見える。
クサリがないというのが、ちょっと滅入りますよね。
集中を切らさなければ、確保なしでも大丈夫でしょう。

っていうことで、出発します。
集中!集中!

 中之岳に続く険しい稜線

東岳の下りだしは、いきなり空中遊泳みたいな感じです。
おいちゃんが裏側に廻ってみますが、崖の下降に手こずる。
正面突破の方が安全だと言うので、三人partyと共に空中遊泳?

おいちゃんは下に着いて、待機しています。
上下からアドバイスやスタンスの指示。
これを見ていた三人♀partyに羨ましがられたよ。

狭い稜線なのに、普通に岩が行く手を遮ります
これもあれも乗り越えるっきゃない。
人生と一緒よ。

 東岳を下る

 
 東岳からのパノラマ

 
                            先行する♀三人があんなとこに
 

                         ▲ 痩せた稜線を辿って中之岳に向かう


 
     ▲ 偉そうにしているおいちゃん           コブ岩はロープ付き(^^          簡単だよこんなん(強気)

難関の東岳・中之岳の稜線もクリアー間近です。
でも、最後まで気を抜かずに行こう。

この辺りは墜落事故の多いところです。
最後までビビらされました(^^;
東岳周辺は、表妙義の稜線ルートでは一番危険なところのような気がする。

 ひょぇ〜やめてくれ〜

やった〜。
ついに中之岳に辿り着いたぞ。
いわゆる金洞山の山頂なのかな。

危険地帯を脱出して、ここまで来れば精神的に復活間違いなし。

 木の幹にねじ止め

立派な石祠があり、上野国妙義山云々と書かれたお札もある。
広い山頂なので、ようやくいつもの余裕が出てきます。

雲って遠望はありません。

 中之岳山頂の石祠
 振り返れば東岳                 ▲ 中之嶽神社の駐車場が見えた

中之嶽神社の駐車場がすぐ下に見える。
私たちの車二台も、仲良く並んでいます。

♀三人が懸垂で先に下る。
追っかけるように、私たちも下りましょう。
泣いても笑っても、これが最後の鎖場です。
もうクサリは満腹ですぜ。

 ビレイヤーたっくん

ここも長い二連のクサリですが、クサリは使わないでザイルで一気に下降します。

 おいちゃんがトップに下る
 はらっぱ行きま〜す           下から見上げた図
 中之岳二連のクサリ場全景            ▲ 手前の岩峰から

西岳との鞍部から中間道への下りです。
ザレて滑り易い。
歩きにくくて、まだまだ最後まで気が抜けません。

この下りは結構長かった。
尾根をひとつ捲くようにして、どんどん下ります。

ポツリポツリと雨が落ちてきた。
何とか天気がもって良かったね。



突然ですが ・・・
ザイルに慣れない内は、身体を預けるのに勇気が要る。
自分の手でクサリを握り締めたほうが、本能的に安心できるものらしい。
しかし、ザイルに繋がれているという安心感はどこから来るのだろう。
その安心感があるからこそ、クサリに頼らず足で登ることを覚えた。
たっくんが言った「腕力は必要ないよ」という言葉は本当だった。

 コルから中之嶽神社に下ります

大砲岩に登ってみる?
もう大砲岩みたいのいっぱい登ったからいいよ、満腹。

折角なので、見晴台に寄って石門広場を見物して行こう。
金洞山も間近に見えるし。
そうしよ♪そうしよ(^^

 登山口の注意看板

長かった稜線を感慨深く見上げて、いつまでも眺めます。
私には無縁の山だと思っていた妙義ですが、たっくんの後押しのお陰で登ることができましたよ。

長い石積みの階段を下って奥宮、本宮でお礼参りをして、中之嶽神社の鳥居に帰ってきました。
充実した一日の終わり。

 おちゃらけ
 神様、ご加護ありがとう         ▲ 中之嶽神社鳥居です

  妙義もみじの湯に寄ってみたら生憎の休館日だったので、遠回りですが碓井の峠の湯に足を伸ばします。
  語らいの時を過ごして、たっくんとは峠の湯でお別れしました。
  たっくん♪本当にありがとう。

 妙義ふるさと美術館から白雲山     ▲ アプト式鉄道のめがね橋を模した峠の湯

  レポ作成に当たり、たっくんから提供された写真をたくさん使用しています。この場を借りてお礼申し上げます。



  この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図を使用したものである
妙義山登山マップ(富岡市観光情報サイト)

  妙義金洞山の場所         

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