2010.08.15                        K2Couple No.0282

赤岳
あかだけ (長野県・山梨県)
2,899m
真教寺尾根から赤岳直登、キレットへ 

コース最大標高差 : 1,335
コース累積標高差(+) : 1,380
コース累積標高差(−) : 490
コース距離 : 7.5 km
行動時間 : 8'20"

               * 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
               * 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 キレット縦走路に入る

  20:00 = 藤岡IC = 20:30横川SA(うどん)20:50 = 佐久IC = 10:30清里美し森ファームたかね荘p(車中泊)
  たかね荘p 5:40 - 5:55羽衣の池6:00 - 7:10賽の河原7:20 - 8:40牛首山8:50 - 9:05扇山 - 10:50岩場取付 -
  11:45天狗尾根(キレット縦走路)分岐11:55 - 文三郎道分岐 - 12:15赤岳 - 12:35
真教寺尾根分岐 - 天狗尾根分岐 - 14:00キレット小屋(泊)


  キレット小屋 (¥7,100)

  今年のお盆は北アルプスに行く計画でしたが、台風の影響やら何やかんだで急遽変更を強いられることになった。
  私が南八ツ未踏の権現岳を提案したら、おいちゃんは速攻喰い付いてきましたが、またしても条件付きだった。
  真教寺尾根からキレット経由でなら行くと言う ・・・ 私は編笠からの周回のつもりだったのに
  難度高そうだけど、まぁ何とかなるか。
  結果的にガスガスで展望は限りなくゼロに近い訳で ・・・ 晴れた日の様子はコチラからご覧になったほうがいいですよ。


早朝の出発だと寝不足になりそうなので、前夜発で車中泊ということに。
長野県R141に入ると、結構な勢いで雨が降ってきました。

霧の八ヶ岳高原道路をノロノロ疾走する(^^;
美し森ファームたかね荘には私達の車一台だけしかありません。

朝起きても相変わらずポツンと一台っきり。
雨が上がって気分もいくらか持ち直しましたが、予報通り曇りですね。

 たかね荘の駐車場

近くの山くらいは見えるだろと、微かな期待を抱いて出発します。
でも展望は二の次でいいのだ。
岩場で遊ぼうと、登攀用具一式持参でやる気満々です。
足元も重登山靴からアプローチシューズに履き替えてますもん。
何気にクライミングモード(^^;

綺麗に整備された公園?の階段を登って、羽衣の池に向かいます。
夕べの雨で道は泥濘、登山道脇の草花は濡れています。

 羽衣の池

熊笹を掻き分けて登って行きます。
もちろん露払いははらっぱ。

水が靴から染み込んで、靴下まで濡れてしまいました。
失敗の巻。

 カラマツ林の笹原

一時間も登るとモーターの音が聞こえてきます。
サンメドウズ清里スキー場のリフトの音です。
山頂駅から、どこかのカップルが楽しそうに降りてきました。
ここまで1時間も汗をかいて登ってきたのに、チョッとガッカリ。

リフトトップはチョッとしたお花畑になっていて、色の濃いアサマフウロやマツムシソウが咲いています。

 朝7時から営業していたリフト

気を取り直して先へ進みます。
リフトから上は、ちゃんと笹の刈払いがしてあります。

すぐにチョッと開けた場所に出たので休憩です。
ここは賽の河原。
リフトのお客さんはここまでのようでしたね。

靴下を履き替えて、ザックにぶら下げて歩きます。
え〜、しっとり濡れた靴下は要らんかね〜〜

 賽の河原

ここから本格的な登山道になります。

青空が見えました。
でもこれっきり ・・・ 最初で最後の青空です。

時々開けた場所に出て、天狗尾根の末端がうっすら見えます。
南アや富士山、見たかったなあ。

 よし、がんばるぞ

オオビランジだ
天狗岩のチョッとガレた崖下に、赤く目立って咲いていますよ。
二人で少し下って、カメラに収めてきました。
ちょっとお疲れ気味の花ではありましたが、感涙に咽ぶはらっぱです。

そのうち鳳凰のタカネビランジ見に行きたいけど。

 オオビランジさん

 牛首山                 ▲ 扇山

尾根上の牛首山や扇山を何気に越えて行く。
それほど個性的な山頂ではありませんし。

でも登山道脇や斜面一面は、セリバシオガマで埋め尽くされています。
とにかく延々と何処までも続いているって感じで素晴らしいですよ。
気持ちよく歩けますね。

 セリバシオガマの登山道

シラビソやコメツガの林を過ぎて、立ち枯れの白い幹が印象的です。

 立ち枯れ帯を行く
 ダケカンバが曲がっています         ▲ こんな斜面に生えるんだもの

更に樹林帯の急登をこなすと、展望が開けて(?)クサリが出てきました。
山渓ガイドには垂直に近い岩場とありますが、それほどでもありません。
まずおいちゃんが取り付きますね。

クサリの上から人の声がするよ。
♂1♀2の混成partyが下りてきました。
登るんですか〜。
は〜い、そうです二人で〜す。
じゃ〜待ってますね〜。

 最初の本格的なクサリ場

待たれてしまったので、急いで登らなきゃなりません。
私たちを待って、三人が下りて行きました。

隣の天狗尾根の大天狗、小天狗が見えたり隠れたりしています。
県界尾根と真教寺尾根が並んで見える。

ロープを出して遊べるような壁ではありません。
おいちゃんは荷物が多くて若干バテ気味です。
余分なもの持ってきたのが超裏目ですよ。

 大天狗(左)小天狗(右)







 登山口から円形の道標
 が設置されてます。
 1から10まで。
 ここは10-8

 県界尾根(左)と真教寺尾根(右)           ▲ 円形の道標 (1から10まで)

最後に20mと25mのクサリ場を登ると稜線分岐ですよね。
クサリ場をいくつ越えたか分らなくなりました。

西上州育ちのハイカーには、物足りないくらいの岩場です。
ガスっているので、自分の位置が視覚的に把握できていません。
ただただ上をめざして登るだけ。

 ここは何処

 

                              ▲▲▲ 道がなくなるまでドンドン登る

クサリ場を上がると、ひょっこり霧の中の分岐に出ました。
右に行けば赤岳山頂。
左に下れば天狗尾根からキレット経由で権現岳です。

ここまで来ればまずは一段落で休憩します。
ちょっと山頂にご挨拶して来ましょう。
標高が上がれば上がるほど、ガスが濃くなっちゃいますけどね。

 真教寺尾根コースの分岐

何も見えないけど、赤岳まで15分と書いてある。
すぐ上に梯子があります。

この先は5年前の秋に美濃戸から来たことがあります。
あの時もガスで展望はありませんでした。
私たちと相性の悪い赤岳です。

 真教寺尾根分岐標識

若い男の子が数人降りてきて、「もうすぐですよー」と声をかけてくれます。
きちっと整列して、お尻ズリズリ順番に真教寺尾根を下りて行きました。
気をつけてね〜。

やっぱりガスで何も見えない赤岳山頂。

 真教寺尾根を下る若者たち
 竜頭峰を登って赤岳へ               ▲ 赤岳山頂

真教寺尾根の分岐に戻って、キレット縦走路に入りますね。
小屋まで約450mの下りです。

ガレた道を慎重に下ります。
文三郎道(阿弥陀岳方面)のトラバース道を右に分ける。

登ってくるカップルさんに会いました。(テントミータカさんでした)
お互いの不遇と健闘を称え合います(^^

 こんちは〜、お疲れさん

天狗尾根に向かって、左右に捲きながら下る。

ガスっているので、天狗尾根からキレットに下るポイントが見極められるか不安でしたが、ごく自然にクリアー。
天狗尾根に入り込んじゃったら、そっちはバリエーションだし。

若い男の子が追いついて来て、前に出ます。
キレット小屋のベンチで、いろんな話をすることになる甲府の好青年です。

 岩場で標識もなく

彼は、廻り込んだ崖の手前でピタッと止まってしまいました。
「この山には何か鹿みたいな動物がいるんですか?」
彼と入れ替わって横を見るとカモシカさんでした(^^

暫らくお互いに睨めっこです。
カモシカさん♪逃げないで、そこにいてね。
おいちゃんを呼んでる間に、いなくなっちゃっいました。
硫黄岳で遇ったカモシカに良く似ていた。

初めてカモシカを見たという彼は大喜びです。
群馬のカモシカ君はもっと可愛いよ。

 黒いカモシカさん アップ(マウスオーバー)

カモシカ騒ぎの後は、キレットの核心部に突入です。

足の浮いた梯子を下りて、トラバースしてもう一段梯子を下りる。
ちょっと高度感に晒される場所です。
幸いと言うかガスっているので周りの様子も分らないけど、あまり高さも感じません。

ちゃんと見たい方はコチラで見られますよ、逆コースですけどね(^^;

 大天狗が見えます

  梯子を下りて ・・・
  トラバースして ・・・
  また梯子を下りて ・・・
                      ▲ キレットの核心部 (トラバースと梯子下り)

わっ、急やね。

せっかく持ってきたんだから、出せばあ。
ばか、こんな危ないところでロープなんか出せるか
??? 何のためのザイルなん。

まいどバカバカしいK2隊です。

 おいちゃんが下ってきます
 写真撮ったら            ▲ 撮り返してきた(^^;
             ▲ ガレ場の下り                      ▲ 阿弥陀岳南稜のナギ

阿弥陀岳南稜の迫力あるナギが見える。

茶色い岩は酸化して脆く、歩きにくいザレ道になっています。
足元からズルズル崩れて、ずっこけ下りです。

危なそうなところは終わりましたので、あとは転ばないようにね。
最低コルまで下って樹林帯に入れば、じきにキレット小屋ですよ。

 樹林帯が見えてきました

緩い傾斜のザレ場に下ると、そこはコマクサの自生地。
いっぱい咲いていますが、終盤を迎えてお疲れのご様子です。

こんな乾燥地に生えてる花だから、根っこは深く長いんだぞ。

 ザレ場
                                   コマクサ

樹林帯に入って小さなピークを越えると、キレット小屋への標識あり。
左に進めば、コマクサの咲くキレット小屋に着きました。

若いお兄さんが一人で切盛りする小さな小屋です。
昨年夏に改築されました。
本沢温泉の経営です。

快適な小屋ですが、トイレがないのが難点でしょうか。
トイレは20mほど下ったテン場の仮設簡易トイレを使うことになります。
出にくかった

 コマクサ群落とキレット小屋

二階に荷物を置いて寛ぎます。
きょうの小屋は三人だけで、貸切のようでした。
私たちと、静岡から来た単独♂の悩める若者です。
ずっと明日のコースのことで悩みまくっていましたね。

テン場には最終的に6張りのテント。

小屋番のお兄さんにいろんな話を聞かせてもらいました。
キレット小屋にかける彼の情熱がヒシヒシと伝わってきて好感度upです。
でも、独りっきりじゃ寂しいやね。

 小屋の前から天狗尾根大天狗

おいちゃんは外のベンチで、テン泊のお兄さんと寛いでいました。
農に将来を見出そうとしている長岡出身のカモシカ騒ぎお兄さんです。
山のこと仕事のこと、まるで親子のように話してる。
ちょっと寂しそうな、それでいて好奇心旺盛な若い世代が眩しい。
大きく翼を広げて、羽ばたいて欲しいものです。

気温は13℃。
肌寒い外気に身が引き締まる夕暮れです。

 テン泊の青年と語らうおいちゃん

夕食の前にサービスのお惣菜(青菜の胡麻和え、ひじきの煮物、切干大根の煮物)が並びました。
こりゃビールを飲まない訳にはいかんなと、嬉しそうなおいちゃん。
ありゃ二本目ですよ(^^;

夕食は薪で炊いた美味しい御飯のカレー。
みんなに(今日は3人だけど)、釜で炊いてみせるのが彼のこだわりです。

7時前の天気予報を聞いて、おやすみなさいしました。
明日は晴れますように(−−)zzz

夜起きてみたら、満天の星。

 薪で炊く釜のごはん(左)と味噌汁(右)三人分

      ▲ ツリガネニンジン             イワベンケイ          チョウノスケソウの咲きガラ         イブキジャコウソウ

        ▲ イワオウギ              アサマフウロ              トウヤクリンドウ            コバノコゴメグサ

        ▲ タカネヨモギ              クサレダマ               タカネツメクサ               キオン

     ▲ シナノオトギリ         コケモモ(実)        タカネナデシコ          キンロバイ         ホソバトリカブト

     セリバシオガマ        チシマギキョウ         ウメバチソウ          タカネヒゴタイ        マツムシソウ



  この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図を使用したものである

  赤岳の場所            

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