2010.10.11                       K2Couple No.0288

高妻山
たかつまやま (長野県・新潟県)
2,353m
雨の高妻、山頂でサプライズ 

コース最大標高差 : 1,160
コース累積標高差(+) : 1,395
コース累積標高差(−) : 1,395
コース距離 : 12.7 km
行動時間 : 10'50"

               * 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
               * 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 帰りに山頂を振り返り見る

  14:00 = 藤岡IC = 信濃町IC = 16:10黒姫高原コスモス園16:35 = 16:45道の駅「しなの」17:20 = 17:45戸隠牧場p
  戸隠牧場p 5:50 - 6:05第二ゲート - 6:15弥勒尾根取付6:20 - 9:00稜線(六・弥勒) - 9:10七・薬師 - 9:45八・観音 - 10:00九・勢至(L1)10:15 -
  11:15十・阿弥陀 - 11:25
高妻山(L2)11:50 - 13:45五地蔵山 - 14:05四・普賢 - 14:20三・文殊 - 14:40二・釈迦 - 14:55一不動避難小屋 -
  15:10氷清水 - 15:20不動滝15:30 - 16:15第三ゲート - 16:20第二ゲート - 16:40戸隠牧場pお食事処「岳」
  
食事処「岳」17:10 = 17:40牟礼温泉18:25 = 信州中野IC = 藤岡IC = 21:40


  北国街道 牟礼温泉 天狗の館 (¥500)

  高妻山は戸隠連山の最高峰である。戸隠山は、手力雄命が天の岩戸を開いてその戸を空に投げると、それが葦原の中つ国に落ちて山になったという、そ
  んな古い伝説を持っている。戸隠奥社は手力雄命を祀り、中社は思兼命を祀り、日の御子社は天鈿女命を祀る。いずれも岩戸開きに参列した神々である。
  (中略)どうして昔こんな辺鄙な地が栄えたのであろう。海抜千米の大きな高原が、こんな山中に拡がっているのも珍しいが、ここに巨刹が軒をつらねたの
  は、おそらく戸隠山があったからだろう。修験者は大てい岩の険しい山を選ぶ。大峰山、石鎚山、八海山、両神山など皆そうである。屏風のように長々と岩
  壁をつらねた戸隠山が見逃されるはずはない。(中略)立連なった戸隠表山の端に、一きわ高く峰頭をもたげている高妻山、その脇にかしずくようにつつまし
  く控えている乙妻山。白馬連峰から、志賀高原から、頚城の山々から、いつも遠く眺めて見倦きない山であった。あまりその名が知られていないのは、平野
  からすぐ目につく山ではなく、ごくそばへ近づくか、遠く離れなければ容易にその姿を見せないからである。古くから私の好きな山であった。高妻は二三五三
  米、乙妻は二三一五米。戸隠・飯縄・黒姫連山での最高峰であるのみならず、山の品格からいっても一番立派であるに拘らず、登る人が少ない。昔はこの
  高妻・乙妻も戸隠の御裏山と称して、修験者が登拝した。一不動をお裏巡りの振出として、二釈迦、三文殊、四普賢を経て五地蔵岳に達した。

                                                                                                深田久弥 『日本百名山』 より抜粋
  


この三連休は東北の山を予定していた。
曇りなら決行するつもりだったが、雨予報で断念。
二日目は青空が広がっていたので、東北もありだったかなと思ったりしますが、後の祭りです。

紅葉の時期に行きたいと思いながら、何となく放ったらかしてあった高妻山に行くことにします。
もし雨のようなら黒姫山でもいいし。

お昼過ぎに余裕の出撃です。

 信濃町ICから望む妙高山

今日のところは暇だし、折角なので黒姫高原にあるコスモス園に寄り道。
スキーゲレンデに植えられたコスモスは終盤を迎えていますが、ダリアなどの他の花が綺麗に咲いていました。

時間的に閑散としていて肌寒い。
はらっぱだけ入園、リフトには乗らなかった。

この辺りは、妙高山、黒姫山、戸隠山(高妻山)、飯縄山、斑尾山の北信五山がひしめく地域で四方は山に囲まれている。
妙高山がすぐ傍に見えます。
東には斑尾山の下に野尻湖も見えています。

 黒姫高原コスモス園
                   ▲ ダリアと黒姫山                               色彩々のコスモスと妙高山

信濃町IC道の駅「しなの」に戻って、晩御飯です。
戸隠蕎麦と豚汁定食を半分づつ分けて、二度楽しみますv

戸隠牧場に向かって走る頃には薄暗くなってしまった。
登山者用の駐車場はガラガラですよ。

電波状態が悪くTVが映らなかったので、「龍馬伝」が見れなかった。
暖かい夜で、おいちゃんはシュラフから這い出して毛布だけ。
暑くて目が覚めます。
満天の星だったので、明日は快晴と確信して再び眠りにつく。
キャンプ場の灯りで、天の川はボ〜としていた。

 道の駅で夕食


3時に目が覚めると、雨が降っていたのよ。
うっそ〜何で?
ふて腐れてまたシュラフに潜り込んだ。
おいちゃんは即行イビキをかいてますが、私はもう眠れません。

4時頃になるとボチボチ車がやって来て、雨具、ヘッデン装備で傘をさして出発して行く人もいます。
「凄いな〜、気合入ってんなあ」と眺めつつ、相棒が起きるのを待つ。
4時スタートと言ってたくせに、ぐ〜ぐ〜寝てますよ。

 戸隠牧場の夜明け

小降りになったのを見計らって、予定より2時間遅れの出撃です。
最初のゲートで登山者カードを記入して歩き始めます。

どっち廻りにするか迷っていたが、天気が悪いのでショートカットルート。
ひらさん御用達の弥勒尾根新道を登ることにします。
細かい雨が降っている。

ひどくなったら撤退と決めて牧場内を歩く。

 出発です
                              霧雨の中、牧場内を歩い

赤布の下がった入口から、沢を渡って弥勒尾根に取り付く。
地図を見ると、結構等高線が混んでいる尾根です。
笹と落葉と根っこの登山道は、夕べからの雨でズルズルよく滑りますねえ。
登りなのに2回も滑ったおいちゃんは、帰りは歩きたくないな〜って。

雨が降ったり止んだりしているので、カッパを着たり脱いだりする。
笹は刈り払いされているがビショビショです。

 弥勒尾根の新道を行く

周りの木々もカラフルに紅葉しているのに、陽が射さないのでイマイチ見栄えがしませんねえ。
高度が上がるにつれ、遠くの空に小さな青空が覗きます。

しかし自分の周りは、ガス・ガス・ガス(泣)
稜線に近づく頃には雨も上がりガスが切れ切れになり、隣の尾根が見えるようになってきました。

 隣の尾根が見える
 かわいいキノコ大家族         ガスが上がらないかなあ

                ▲ 晴れれば紅葉も素晴らしいはず (振り返って写真を撮る先行者)
 弥勒尾根上部

殆んどの人は避難小屋経由で歩いていますが、弥勒尾根を♂4人partyが登っていました。
感動すると奇声を発する人が一人混ざっているので、わかり易いです。

3時間近くかかって稜線に出る。
ニセピークの多い尾根だったので、何度も騙されました。
弥勒菩薩を祀ってありますが、4人partyに占領されていたのでスルーします。
帰りに写真を撮る。

 縦走路に出た(六弥勒)
 五地蔵山を振り返る                ▲ 紅葉

ここからは賑やかです。
正規ルートから来る登山者が多く、弥勒尾根新道はまだマイナーのようです。
道はぬかっていて、靴は既にドロドロ。
スリップに気を使ってばっかりで、紅葉を見上げる暇がない。

すぐに七薬師でしたが、ここもスルーします。

 七薬師

                               ▲ 霧に霞む紅葉
 元気な若者二人             ▲ ピーク2053

下って登って八観音。

高妻山のコースには大洞沢の源頭から乙妻山頂まで、高みを選んで13仏が配置されているようです。
昔の霊場巡りの名残りですね。
1・不動明王(避難小屋) 2・釈迦如来 3・文殊菩薩 4・普賢菩薩
5・地蔵菩薩 6・弥勒菩薩 7・薬師如来 8・観世音菩薩
9・勢至菩薩 10・阿弥陀如来(高妻山頂)

11、12、13仏は乙妻山方面に足を伸ばさないと見られないらしい。
13・虚空蔵菩薩ははらっぱの守り神ですが、乙妻山頂にあるのかも。

 八観音

登山道脇の紅葉・黄葉がとってもキレイ。
晴れてたら凄いよねきっと。

九勢至に着く頃にはガスのベールも薄くなって陽も射すくらい。
正面に高妻山の裾が見えていますが、左からガスが押し寄せています。

 九勢至
                        ▲ ダケカンバと紅葉とガスの優しい調和
                          ▲ ばんざ〜い 山頂が見えたぞ〜

山頂のガスがとれた。

今朝は雨だったので、陽が射すだけでも儲けもん ・・・。
と歩いていたら、右に火打山と焼山が見えているではありませんか。
わ〜い!
次第に妙高山も出てきたよ。

早く行こ山頂

 頚城の山が近い

あとひと登りだと思って取り付いた最後の登りはきつかったよ
笹の激登りです。
下ってきた人に「きつい登山道ですね〜」と言ったら、「まだまだこれからですよ〜」と返されました ・・・ ガックシ。

岩まじりの急な道。
手で掴む岩角は泥靴でドロドロ、手もべちゃべちゃ。
下山してきたおっさんが、私たちの足元に滑落してきました
わっ大丈夫ですか?危ないよ。

 この岩場で人がずり落ちてきた

でも登り切った頂稜からは、信じられない景色が待っていました
戸隠山の上に大きな富士山です、八ツと並んでるよ。
北信から富士山が見えるのか? 見えてるんですくっきりと。

西には北アルプスがズラ〜っと勢揃いしていました。
しかも雨に洗われた綺麗な北アルプスなんですよ、言葉もありません。

十阿弥陀からは岩岩の道を乗り越えて山頂です。

 戸隠山と雲海
                               ▲ 富士山と八ヶ岳

 白馬三山です      ▲ 十・阿弥陀如来はおいちゃんの守り神
 ナナカマドと北ア            ▲ 頂稜はイワイワ

                                  ▲ 北アルプス 槍穂高から朝日白馬まで
                                      ▲ 乙妻山と頚城の山

 高妻山頂           ▲ 日本百名山の標柱
 槍・穂高連峰        ▲ 五龍・鹿島槍の後ろに剱・立山

思ったよりも大勢の人が山頂にいました。
順番を待って、私達も山頂記念写真を撮りましょう。

岩場に陣取ってランチ。
狭いようで広い山頂です。
八ヶ岳や浅間連山も雲海の上に見えていますね。
北アはもちろん、乗鞍御嶽に南ア、中央アルプス ・・・ 日本の屋根全部。
え〜っ、うそみたいだよ。

 千客万来客足順調 (白河カップルに撮ってもらった)

下山はゆっくり紅葉を楽しんで下りましょ。
まあ、最初は深い笹の激下りなので、立ち止まりながらの展望です。

弥勒尾根新道を登った感じでは、帰りに10回以上滑って転びそうなので下山路にはしません。
一不動まで稜線を辿って、大洞沢を下りましょう。
紅葉も綺麗みたいだし、沢下りも面白そうだしね。

 帰り道
                            ▲ 迫力の高妻山を振り返る

 赤黄の中に飛び込む              ▲ さらば
 P2053付近            ▲ 五地蔵山方面

六弥勒で祠の写真を撮って、弥勒尾根の下山路を見送る。
分岐からすぐに五地蔵でした。

こっちの道も結構急なところがありますが、紅葉・黄葉のトンネル状態なので気持ち良く下れますね。
弥勒尾根とはまた違った紅葉風景です。

五地蔵山に寄りますが、ガスっている上に特記すべきものなし。

 六弥勒から一不動へ
 五地蔵          ▲ 五地蔵山に行ってみる
 断崖の道を行く              ▲ 飽きてきた〜

下って登って四普賢。
そしてまた、ガタガタ下って登って三文殊。

もう紅葉は十分だよ〜、飽きてきた〜
贅沢を言いながら、下って登って二釈迦に着きました。

 四普賢
 朝と同じガスな訳で              ▲ 紅葉しすぎね
 三文殊              ▲ 二釈迦

そろそろかなと思ったら、一不動避難小屋が目の前です。
うっかり祠を見落としてしまいました。
ここをまっすぐ行けば戸隠山。

ここまで来れば後は楽勝 ・・・ と思っていたのですが。
こちらの下山路も悪場続きのような気配です。

 一不動避難小屋

大洞沢をガタガタ下って氷清水です。
冷たくて美味しい水でしたが、沢の中にパイプが突っ込んであるだけ。
普通じゃん。

この辺りから、奈良の単独♂氏と何気に行動を共にする。
もう一人いたけど付いて来なかった。
彼は高齢ながら達者、明日は妙高山に登るんだって。

沢の中をガシャガシャ歩いて、壁のクサリ場をへつって・・・
右往左往(迷っている訳じゃない)沢を何回渡ったのでしょうかね。
最後の渡渉で、泥んこになった靴を洗いました。

 帯岩
 不動滝               ▲ 滑滝
 奈良の元気印おっさんと共に            ▲ 大洞沢最後の渡渉

嫌になりながらふて下りしていたら開けてきた。
やっと牧場に着いたのでした。

ここの牛は人に馴れているみたいで、話しかけたら近寄ってくる(^^
大きな目でギロってにらまれちゃいました(^^;
同じ牛(丑)なんだから仲良く頼むよ!!

途中のトイレ小屋から見たら、山は朝と同じようにすっかり雲に隠れていましたので、日中の好天気に感謝せずにはいられません。

 カメラ目線の牛さんと丑さん

駐車場ゲート前の店に寄ります。
さすがに牧場の搾りたての牛乳はコクがあってうまい!
製法の違いを尋ねたら、長野市から仕入れた市販の牛乳だって
この牧場には搾乳機がないので搾れないってさ。
やめてよ〜。
勘違いしたこっちが悪いけど、市販牛乳を牧場で飲ませるなんて ・・・

看板は「手作り蕎麦・岳」
ここで戸隠蕎麦(と思い込んでます)を食べて帰ることにする。
どこから仕入れた蕎麦なのか、怖くて訊けなかったよ。

 戸隠牧場のお食事処 「岳」

温泉には恵まれない地域なのかな?
戸隠・神告げ温泉には露天風呂がなかったので、露天風呂のある場所を探して牟礼温泉に決めていた。
飯縄山の山裾を廻り込んで、寂しい山道を走ります。
入口にはハロウィンの飾り付けがあった。

軽井沢から渋滞が始まり、事故渋滞もあって1時間以上予定をオーバー。
帰宅は9時半になってしまった。

紅葉の高妻は良かったです

 牟礼温泉玄関にあったハロウィン


  この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図を使用したものである

  高妻山の場所           

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