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日本武尊が東征からの帰り、鳥居峠の上に立って東を振り返り、弟橘姫を偲んで「吾妻はや」と嘆かれた。そこで峠のすぐ北にそびえる山を吾妻山と名づ
けた、と言われる。その山から上州の方へ流れる川は吾妻川であり、東側は吾妻郡であり、嬬恋というロマンチックな名前を持った村もある。上州の吾妻
山は信州では四阿山と呼ばれる。四阿という名前もなかなかいい。山の形があずまやの屋根に似ているところから、その名が由来したと言われる。たしか
にそんな風にみえる。信越線の上田に近づくと、神川の谷の奥に、遥かにこの山の望まれる所がある。頂上がやや左に傾いだ屋根型をして、その右端に
乳首のような丘が盛り上がっている。いい形である。昔の人はただどんな山でも名山とは呼ばなかった。眺めて美しい、品格のある山でなければならなか
った。
深田久弥 『日本百名山』 より抜粋 |
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四阿山(2354m)は、上信国境では浅間、黒斑に次ぐ高峰で、吾妻山とも呼ばれる。かつて人々が土に生きていた頃、農耕に欠かせない水の源であり、清
浄で近づきがたく大いなる山は神として尊崇された。四阿山もそういう山の一つである。深田久弥「日本百名山」にも、「ピッケル・ザイル党には向かないか
も知れないが、しみじみとした情緒を持った日本的な山である」と書かれている。「吾妻山落葉松地帯末枯れてこの高原に飛ぶ鳥もなし」前橋の歌人浦上一
H(いったい)の歌であるが、山麓の広大なカラマツ林を抜けて、嬬恋・浅間高原を眼下にしながらの明るい登り下りは、この山ならではの楽しさである。
上毛新聞社 『群馬の山歩き130選』 より |
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REIREIに付き合ってもらって、ふたたびの親子山行。
多分山など登りたくはないのだろうが、親の誘いを受け止めてくれる優しい娘でございます。
菅平牧場からの周回コースを歩く。
菅平牧場の駐車料金は1台当たりではなく、乗ってる人数X200円と言う珍しいシステムだった。
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| ▲ 牛に見送られて出発です |
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準備体操中の団体に先駆けて、スタートします。
牧場を横切る登山道に入って間もなく、朝の北アが間近に見られ素晴らしい。
3partyと単独数人とダブりながら、樹林帯をしこしこ抜けてP1917に出ると大展望が開けた。
左には、荒々しい噴火口むき出しの根子岳。
正面には、威風堂々四阿山が横たわっていた。
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| ▲ 徐々に根子岳が姿を現す |
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ダケカンバも風雪に耐えて、曲がりくねっている。
快調に高度を稼ぐも次第に傾斜がきつくなり、ヘロヘロになりながら中四阿に辿り着く3人組だった。
根子岳分岐下の開けた所で軽く腹ごしらえして、四阿山最後の登りをかけます。
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| ▲ 展望の中四阿で大休憩 |
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直下の真新しい階段を登って山頂に到着すると、通い慣れた浅間山塊が一望のもとだ。
北アはすっかり霞んでしまった。
頚城方面はと言うと、焼山、火打の頂は白いが妙高は黒い。
長細い山頂。
上州祠と少し離れて信州祠がある信仰の山である。
さすが2,000b超の山頂は風が冷たく、セーターを羽織って寒さを凌ぎ、展望を楽しんで早々と退散する。
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| ▲ 四阿山頂上で |
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| ▲ 我が隊のアイドルは根子岳鞍部で、お昼寝中です |
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笹の草原が広がる気持ちのいいコルで本格的な昼食タイムをとり、思いっきりだらけまくる。
REIREIは熟睡突入です。
根子岳の火口壁は、奇岩がむき出しになっている。
巨岩と巨岩の狭い空間を攀じ登り、また噴火口の崩壊地を通ってちょっとスリルを味わいます。
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| ▲ 根子岳 |
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根子岳山頂はだだっ広く、多くの登山者達がそれぞれに展望を楽しみ、賑やかにやっていた。
花の百名山に数えられているらしいが、ちょっと時期が早かったようで殆ど咲いていなかった。
ショウジョウバカマ、ミヤマキンバイ、コイワカガミ、オオカメノキ、ミネザクラくらいだったかな。
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| ▲ 根子岳崩壊地の笹を行く |
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| ▲ 乗り越えて来た大きな岩 ▲ 根子岳山頂の祠 ▲ ヒメイチゲ |
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下山途中に雲行きが急に怪しくなり、せっかちな雨が降り出した。
しかし牧場に着く頃には雨も上がり、余裕綽々おしゃべりしながら楽しい山行の締め括りだ。
牧柵周辺には、アヅマギクが可憐な紫の花弁を風に揺らして、心和むフィナーレを演出していた。
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| ▲ 下山中です |
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菅平牧場の売店でソフトクリームとアイスを注文して、外のベンチでとりあえず下山祝いです。
裾野を美しく広げた四阿山と根子岳を、浅間山塊から幾度眺めたことだろう。
その度に憧れがどんどん大きくなっていった待望の山に、ようやく登ったという実感が湧き上がるのだった。
以前登ったことはあるのだが、MKさんと嬬恋からロープウェイを使ったチョンボ行だったし、おまけに視界ゼロだったので登った気がしなかった。
バテバテの身体を新鹿沢の天然温泉で癒したのち、長野原北軽ルートは時間がかかりそうなので、地蔵峠に向かい小諸から信越道で帰路についた。
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| ▲ 菅平牧場で見かけたラブラブ |
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MapionBB  |
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